予防歯科なら群馬県伊勢崎市のイズミ歯科医院

勉強会報告

2008年10月13日(月) SDA(Swiss Dental Academy)の講習を終えて

東京で開催されたSDA(スイス・デンタル・アカデミー)の講習会に参加してまいりました。今回は『歯周病予防』についての勉強会でした。現在ヨーロッパでは歯周病がどのようにとらえられているのか、なるべくわかりやすくお話します。
日本人の歯を失う原因
  むし歯(Caries)       32.7%
  破折(Fracture)       10.6%
  歯周病(Perio)      41.8%
  その他(Other)       14.9%

ご覧の通り、歯周病が一番の原因となっています。歯科予防の先進国スウェーデンでは、すでに30年以上前から本格的な予防への取り組みが始まっています。どんな病気でも大切なのが「手洗い・うがい」などの基本的な「予防」です。お口の中も同じです。そして「早期発見・早期治療」が大切です。

  定期健診を受けたことのある人------------------44%
  歯周病で受診したことのある人------------------54%
  継続して歯周病のメインテナンスを受けている人----14〜16%
   (↑ スウェーデンでは約80%の人が定期的メインテナンスを受けている)

 「早期発見」→「治療」→「クリーニング・予防」→「定期的受診・メインテナンス」
これを継続することがとても大切ですが、日本ではその重要性が残念ながらあまりよく理解されていません。私たちはこの「予防」の重要性を認識し、皆様にもご提供していくことを進めております。
歯周インフェクションコントロール
『歯周病の原因となる細菌からの感染を予防すること』をこう呼びます。これは現在ヨーロッパの歯科医師たちの間で広く認識され、一番重要だと言われていることです。
歯周病の原因はデンタルバイオフィルムであることがわかってきました。このデンタルバイオフィルムとは、またの名を『プラーク』(歯垢)と言います。(『歯石』とは異なります)聞きなれている『プラーク』という言葉で説明していきましょう。
プラークは、多種の細菌と代謝産物等が絡み合ったもので、歯面や歯石の上にたやすく付着するものです。このプラークをコントロールすることができれば、歯周病にはならない、ということになるのです。

このコントロールはどのように行えば良いのでしょう?それには2つの方法があり、そのどちらも欠かすことができません。その2つとは…
  1. セルフケアの確立(プラークコントロールが自分で上手にできること)
       イズミ歯科より、適切な歯ブラシや補助器具のお勧め。使用方法の説明。
       口腔清掃についての動機付け。
       (プラークが付かないような環境を整えるためのサポート)
  2. 歯科医院への定期的来院(プロによる定期的プラーク除去を受けること)
       プロフェッショナルによるプラークコントロールを定期的に受けていただく。
       (バイオフィルムマネジメントとも言います)このことをPMPRと言います。
       (Professional Mechanical Plaque Removal プロによる器具を使った歯垢除去)
です。プラークが病原性を発現する以前に、口の中から除去することが重要です。そしてそのことが「辛い、痛い、気持ち悪い」といったことでは、定期的に長く続けていくことが難しくなります。私たちが目指す予防は、常にこのことに気を配っています。
つまり、『予防処置(PMPR)は気持ちいい!』これが必須条件になるのです。
Intraoral Transmission(口腔内感染)
口腔内のどこかに細菌が多く残っていれば(舌の上も含みます)、そこから浮遊していって、また違う部位でプラークを形成すると言われています。そのため一口腔単位でのクリーニング(PMTC---Professional Mechanical Teeth Cleaning)が望ましいとされ、一度に、あるいは短期間のうちに口腔全体をクリーニングすることを目指します。

PMPR(上記参照)の後、プラーク(バイオフィルム)は4〜6週間で再形成されます。そして歯肉縁下の細菌叢(さいきんそう)は、2ヶ月で元に戻ると言われています。ですから毎日のセルフケアは最も重要な予防と言えるでしょう。いくら定期的に歯医者に通っても、毎日の歯磨きや口腔衛生がいいかげんでは、むし歯や歯周病は予防できません。

 毎日の歯磨き(セルフケア) + プロによる定期的メインテナンス = お口の健康

是非この方程式を実践していきましょう!!


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